相続発生!どうすればいいの?

親しい人が旅立たれて、心に傷を負っていることとおもいます。
動き出すには、悲しみが癒えてからでも構いません。
でも悲しいからと親しい人が残してくれた財産をそのままにしてしまうと、後で取り返しのつかない事態を招いてしまいます。
酷なことを述べるようですが、相続の申告は早目に行った方が負担は軽くなります。
でも相続の申告は、何回も経験するものではありません。
一体どうすれば良いのでしょうか。

▼ 目次

遺言書の確認から

まずは落ち着くことです。
相続の申告を早くしなければならないと悲しみが癒えない内から進めてしまうと、ご自身や家族に大きな負担がかかってしまいます。
時には、普段は絶対に起こさない失敗をしてしまうこともあるでしょう。
申告には期限が設けられており、必ず守らなければならないという縛りはあります。
でも言い換えれば期限さえ守れば、相続の申告準備はいつでも始められるということです。

落ち着いてきたら、遺言書を確認して下さい。
相続の申告は基本的に、遺言書に従って行われます。
生前に話に聞いていたのならば、遺言書の在り処はすぐにわかるでしょう。
でも例え本人から遺言書について何も聞かされていなかったとしても、遺言書は必ず探し出して下さい。

探す場所としてまず抑えておきたいのは、自宅です。
机・タンスの引き出し・本棚・年を召している方ならば、仏壇の引き出しの中に入っている可能性はあります。
入院期間が長い人ならば、病院に遺言書が保管されているかもしれません。
施設に入居していたのなら、施設もくまなく探し出して下さい。
更には役所に遺言書があるかどうかも、確認しましょう。
「公証遺言書」と言って、公正役場で作成して役場で保存されています。
最近は自分で書く自筆遺言書よりも、公証遺言書でのこす人が増えています。
ただ問題は、遺言書を貸金庫に保管しているケースです。
遺言書が偽造されてはならないと、貸金庫に預けている方もいらっしゃいます。
しかし貸金庫は原則、本人でしか開けることは許されていません。
貸金庫を本人以外の人物が開けるには、相続人全員の同意が求められます。

遺言書のないケースも

ただし、遺言書が必ずしも存在しているとは限りません。
病気で旅立つ人もいれば、予期せぬアクシデントで旅立つ方もいます。
昨日までフルマラソンを走っていたような人が、今日には倒れてしまっていることも珍しくはないのです。
中には、最初から遺言書を書いていないという方もいるでしょう。
でも遺言書が見つからないと相続の申告を進めたら、後になって遺言書が見つかったという話は多いです。
何処を探しても見つからないと諦めず、隅から隅まで徹底的に探し出しましょう。
探しても探しても見つからないのなら、「遺言書なし」の状態で相続の申告を始めます。

遺言書探しが完了すれば、相続の申告が必要かどうかの確認を行って下さい。
実は相続が発生したからとは言え、必ず申告しなければならないという訳ではありません。
例えば相続税の場合、相続財産の合計が基礎控除額内に収まっていれば申告はもちろん納税も必要ありません。
相続税申告の必要がないと分かるだけでも、精神的にかなり楽になれるかとおもいます。

しかし相続の申告がないからと、財産を放置していい理由にはなりません。
例えば土地を相続したら、きっちりと管理しなければならないのです。
管理をせずそのまま放置すると、周辺住民に大きな迷惑がかかってしまいます。
最悪訴えられてしまうこともあるので、要注意です。

相続は相続人みんなで進めていくことが大切

そして肝に銘じていただきたいのは、相続は1人で抱えるものではないということです。
1人で何もかもやらなければならないとなると、精神的に大きな負担になるだけです。
他にも相続人がいれば、他の相続人と協力するのも手です。
そもそも相続の申告は1人ではなく、相続人全員の協力が何よりも必要です。
1人で何もかも背負うのではなく、他の人に協力してもらうようにしましょう。

しかし相続人同士仲が悪ければ、話は変わります。
また予想外の相続人が新たに登場すると、事態は更に複雑です。
相続が絡むドラマはどれもドロドロしていますが、現実はもっとドロドロしています。
ここまで来ると相続人同士での解決は、不可能です。

弁護士や税理士に相談がおすすめ

そこで頼りになるのが、弁護士・税理士などの専門家です。
専門家は相続財産・相続人について把握した上で、適切な方法を提示してくれます。
費用は些かかかるのは否めないものの、ドラマを超えたドロドロを回避できることを考えると、寧ろ安いぐらいです。
弁護士・税理士にもよりますが、相続の相談については無料で承っている所もあります。
もし少しでも不安に感じたのなら、訪れてみてはいかがでしょうか。

相続の問題は非常に難しく、考えるだけでも頭が痛くなります。
でも頭が痛くなるからとは言え見て見ぬふりすると、取り返しのつかないことになるので要注意です。
また親しい人に対しても、大変失礼な行為にあたります。
のこしてくれた大切な財産を守るためにも、相続の申告はしっかり行いましょう。